意外と知られていない陥没乳首の原因・リスクとは

私たち女性の乳頭の種類には、大きく3つの種類があるんです。乳頭の形は、人によって異なりますが、一般的な乳頭の中で、特に形が変形している型には、大きく分けて3つのタイプで悩むことが多いんです。

<乳頭の形の種類とは>

・扁平乳頭
・巨大・長大乳頭
・陥没乳頭

1.扁平乳頭
扁平乳頭は、乳頭が全体的に平らになってしまい、広く円形に広がっていて、乳頭の高さ自体も低い乳頭のことを言い、サイズ自体は大きいものの高さのない乳頭のことを指します。扁平乳頭の判断基準には、実際に乳頭の長さで判断するのではなく、乳頭をつまんで引っ張ることで長さを足底する「ピンチテスト」という方法で、0.5cm以上伸びない場合に扁平乳頭と判断されます。

<扁平乳頭の原因とは>

乳首の内部には、母乳が通る乳管が通っています。その乳管の周辺が線維化することによって、胸の成長に伴って、本来乳頭も同時に成長するのですが、この成長が行われず、乳首の高さが成長しないことあるのです。これが扁平乳頭の状態です。成長過程の中で、きちんと成長されない先天性の病気とされています。

2.巨大・長大乳頭
巨大乳頭は、通常よりも巨大な乳頭のことを指します。長大乳頭は、乳頭の付け根~先端までの長さが通常よりもはるかに長い状態のことをいい、具体的にどのくらいの大きさや長さの基準については明確なものが存在しないため巨大や長大乳頭といわれている定義は存在しません。その目安として2cm以上の長さや大きさの乳頭を、巨大・長大乳頭といわれるようです。巨大・長大乳頭には、先天的なもの以外にも、乳児による授乳によって、卒乳後乳頭が変形してしまうことで、巨大・長大乳頭になる場合があります。

3.陥没乳頭
陥没乳頭とは、乳頭が乳房の中に埋まってしまった状態を指します。これがいわゆる「陥没乳首」のことを言います。

それでは、この陥没乳首について詳しく解説してしきましょう。

◆陥没乳首とは?

陥没乳首になってしまう方には、乳首が乳房の内側にへこんでしまい、乳首が出てこない、又ひどい上では乳首が無い方も存在します。このように、陥没乳首というのは、乳首が乳輪より内側に埋まった状態になってしまい、そこから乳首が出てこない状態又は出にくい状態のことを指します。

何よりも陥没乳首は、乳首がないという見た目の悪さからのコンプレックスを感じる方も多く、私自身も同じようにコンプレックスを抱えていた人の一人でした。特に下記の様な時にその悩みを感じるようになりました。

<陥没乳首のリスクとは>

・旅行中のお風呂で他人に見られたくない
・彼氏とお付き合いをしている時
・乳児への授乳の問題

このように、女性特有の様々な悩みが尽きない症状の一つなんです。

<陥没乳首の種類とは>

陥没乳首の種類は大まかに、「真性陥没乳首」と「仮性陥没乳首」の2種類に分けられます。

1.真性陥没乳首
真性の陥没乳首と言われているものは、乳首をどんなに刺激しても、まったく奥に埋まった状態から出てこない状態の乳首のことをいい、真性陥没乳首の場合は全て手術が必要になるんです。

2.仮性陥没乳首
仮性陥没乳首は、乳首に刺激を与えることで、少しは飛び出る乳首の状態のことをいいます。時間が経過すると次第に元にもどり、へこんだ状態へ。仮性の陥没乳首は病院にいかずとも改善できる可能性がありますが、早め早めの対応が必要です。放置すればそれだけ時間が経ち、治りにくくなっていくようです。

私自身は、仮性陥没乳首の方でしたので、まだ日常的なケア等で前に出るてくれるので、対処もしやすかったのですが、やはり見栄えが自分自身すごく気になっていました。又若いときに温泉等に行った時や修学旅行に行った時などは、その姿を他人に見せるのがすごく恥ずかしかったことを良く覚えています。特に思春期はとても辛かったですね~。

いったいどうしてこの陥没乳首という状態が起こってしまうのかというと、その原因理由には、先天的な理由と後天的な3つの理由が挙げられます。

<陥没乳首の原因とは>

1.生まれ持った乳頭を支える繊維組織が、未発達なために起こる先天的な場合
2.乳がんや乳腺炎による乳房の手術によって症状が現れる後天的な場合
3.ブラ等の補正下着による胸部の圧迫によって、乳首が陥没していく場合

1は、先天的な症状によって現れる仕方のない例になりますが、2は、妊娠中の食生活が原因で起こる場合もあるんです。又私自身のもっとも大きかった影響は、この3によって起こっていました。

自分自身の経験からして、陥没乳首になってしまった時のリスクを感じる時は、大きく2つの場合がありました。

<陥没乳首のリスク>

・人に対するコンプレックス
・授乳ができない

このように、私が感じたのは、若いときのコンプレックスと授乳への影響です。コンプレックスだけであれば、まだ耐えることができますが、妊娠後の乳児への授乳の際は、そうはいかないのです。そのまま陥没乳首を放置し続けていると、精神的なダメージや実際にひどくなるケースもあります。又炎症によっては併発する病気や、赤ちゃんへの授乳ができない等の原因に繋がることがありますので、だからこそ、早めの対処が必要になるんです。

私自身を含め10人に1人がなりやすいと言われるこの陥没乳首には、大きく分けて3つの状態には、軽度~重度まで状態が分かれます。

<陥没乳首の3つの区分け>

・軽度
・中等度
・重度

の3つに分かれます。

1.軽度
軽度の陥没乳頭では先端がほんの少し落ち窪んでいるだけで、少し刺激してあげるだけで出てくるのが一般的です。

2.中等度
中程度の陥没乳頭は、乳頭吸引器などの乳頭を引っ張る器具がないと先端を出すことができません。

3.重度
重度の陥没乳頭の場合には器具を使っても乳頭を乳輪から掘り起こすことができない状態です。

・刺激を与えると乳頭が突出する ・・・仮性 (軽度)
・刺激を与えても乳頭が突出しない・・・真性 (重度)

軽度の陥没乳首の場合は、先端がほんの少し窪んでいるだけなので、少し刺激してあげるだけで出てくるのが軽度の症状です。又中等度の陥没乳首は、乳頭吸引器などの乳頭を引っ張る器具がないと先端を出すことができない状態でありますが、こうした機器を使用して出す事ができますので、軽度と同じく仮性の乳頭乳首に該当します。重度の陥没乳首は、器具を使っても乳頭を乳輪から掘り起こすことができない状態で、早急に医師による手術が必要になる場合もあります。

◆まとめ

陥没乳首において大切なことは、放置しないことです。早めに医師に相談し、日頃からケアをすることがとても大切なのですが、授乳間際になってから相談すると、乳腺炎になる等、とても辛い症状がでることがあります。乳腺炎というのは、妊娠をする時よりも痛みを伴うと言われる程激痛を伴います。だって母乳が作られているのに、母乳が出てこないのですから。胸がパンパンに張った状態になり、母乳が乳房の中で膿となり、乳房を切開しなくてはいけなくなる場合もあります。授乳中は、麻酔等をすることができないため、麻酔無しでの切開になったりしますので、本当に激痛になります。そのような事態にならないためにも早めに医師に損段するようにしましょう。すぐに手術になるということはありませんので、しっかり専門医の診察を受けて、適切な対処をすることが大切なんです。